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ヴィヴィアン・ウエストウッドの展覧会に行った!ラフォーレ原宿11/18(日)まで
ラフォーレ原宿40周年記念のスペシャル エキシビジョンイベントとして「GET A LIFE!」が開催、ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)のファッションとアートを融合した消費社会に警鐘を鳴らす展覧会が無料で開催されているとの情報が気になり見てきました。
ラフォーレ原宿と言えば小学校5・6年位から中学・高校の頃、毎年爆発タイムのセールを楽しみに行ってたな・・・(大人になった今では良い思い出)
ラフォーレ原宿に行くのも数年振りでなので楽しみです。
●ヴィヴィアン・ウエストウッドって?
イギリスのファッションデザイナーをされている女性で77歳。洋服・バッグや財布などの雑貨・ジュエリー・アイウェア・時計・香水など多数手掛けておられます。
1983年のパリコレクションにてデビュー。
日本では1996年、日比谷にVivienne Westwood Tokyoがオープン。
イギリスの伝統的な模様にパンクを合わせたスタイルで有名となり球体(オーブ)の上に王冠のロゴマークが印象的。個人的にはこのマークを見ると、ヴィヴィアン・ウエストウッドだなとわかるくらい。
●ヴィヴィアン・ウエストウッドの展覧会(GET A LIFE!)の場所(ラフォーレ原宿6F)
ヴィヴィアン・ウエストウッドの展覧会(GET A LIFE!)の場所はラフォーレ原宿6Fで開催されてます。エレベータは5Fまでしか行けないので5Fから6Fまで階段を使って向かいます。
【会場】 | ラフォーレ原宿6F |
【期間】 | 11/2(金)~11/18(日) |
【開場時間】 | 11:00~21:00 |
【入場料】 | 無料 |
【住所】 | JR山手線 原宿駅 表参道口より徒歩5分 東京メトロ 千代田線・副都心線 明治神宮前〈原宿〉駅 5番出口より徒歩1分 東京メトロ 千代田線・半蔵門線・銀座線 表参道駅 A2番出口より徒歩7分 |
【電車】 | 東京都渋谷区神宮前1-11-6 ラフォーレ原宿6 階 |
【地図】 |
●GET A LIFE!のはじまりは階段から・・・
ラフォーレ原宿のエレベーターが5F止まりなので6Fまで続く階段で向かうためエレベーターを降り階段付近を見ると何かの大きなオブジェが。近づくと色鮮やかな生地を繋ぎあわせた魚の胴体部分の中から照明が照らされた作品が展示。
下流から生まれ育った上流に上る魚のイメージなのかな。魚が向かう視線の先には温かい眼差しのヴィヴィアン・ウエストウッドさんに向かって泳いでいるようにも見えます。
会場に続く階段から作品の展示があるとは素敵な演出。
いろいろな種類の生地を繋ぎあわせていて色使いがきれい。近くでじっくり見ると・・・
うわぁ~!魚全体をよく見るとヒレと尻尾のあたりにゴムサンダルだよ~
胴体が生地で繋ぎあわせているのはわかったけどまさかゴムサンダルがあるとは。見た目の鮮やかさとのギャップありすぎだわ。
魚の展示作品について説明書きを見ると服になり損ねた魚、服になり損ねた小魚。ネーミングだけ聞くとなんだか切ないなぁ。
でもVivienne Westwoodのハギレと漂流ゴミをはじめとした廃棄物で作られた作品ってわかったら形をかえて魚となり新しいいのちが宿って活き活きしているように見えてホッとした。
ちなみに小魚は大きい魚の前にいます。ミニサイズでもちゃんと魚の形していて可愛いですね。2本の縦長の物は海草のイメージなのかな。
階段を上がると踊り場にもカラフルな展示品が。これも生地を繋ぎあわせてモンスターがこちらに向かってあっかんべーをしているよう。舌にピアスをあけているからパンクなモンスターかも。
あの舌にピアスをあけたパンクなモンスターの正体は・・・
人間が作り出したゴミの山、そのゴミを集めてリサイクル、社会をよりよくする思いから生まれていてゴミを食べることで人に役立つ素晴らしい能力をもつmogumogu monsterっていうだって。
あのモンスターは環境のことを真面目に考えているモンスターだった。
この作品はモザイクアートのようです、これからどこに向かうのだろう?橋の正面には富士山が見えます。
面を変えて見ると、どこかの街並みの景色のようです。建物・車の遠近感が見事に表現されてますね。東京駅周辺の建物にも見えるような・・・
今度は男性の体よりも大きな樽のようなものを作っているように見えます。何が出来るのだろう。
これは職人さんがはけで傘に色を塗っているよう。職人さんの表情が穏やかそうで傘作りへの愛情すら感じるから良い傘ができそう。
江戸時代の人々や物が描かれたモザイクアートはてっきり紙だと思ってたけど・・・
なんとタマゴの殻!過去の殻を破り、新たな未来へ抱く希望が卵の殻を用いたモザイクアートで表現されているそう。
この作品はまるでウェディングドレスような透明感あるお花をあしらったモチーフがかわいい。色使いが春っぽいから照明が温かい太陽の日差しにも見えていいですね。
・・・ん?花を見るとプラスチックだ。あっこれはもしやペットボトル。
春らしい色合いの可愛いお花たちの正体は捨てられるペットボトルに熱や美しい色を加えて命を吹き込んだ作品名はLife will be continuousiy。
ペットボトルって飲み終えたら捨てるだけだと思っていたけど、こんなにも美しく可憐なお花に生まれ変わるとは素晴らしい。
このモンスターは地球を体と両手を使って大事そうに守っているモンスターに見えますね。
あたまには王冠がのっていて地球・・・なんかVivienne Westwoodのロゴマークをイメージしてそう。
Vivienne Westwoodのロゴマークをイメージしていると思われたが実際は地球を守るために皆が手を取り合うべきだ。古着を通してそんなメッセージがある作品だった。
この手形がたくさんある作品はなんだろう・・・上には何かを守っている手のポーズかな。白・黄・青の3色しか使われていないけど何か意味があるのかな。
真ん中の穴が気になり覗くと衣料品が入ってました。
環境や資源など地球を守るためには3色(白・黄・青)の人種を超えて守ることが必要とのメッセージ。手の中にある青いものは枯れた地球。
作品名:支え。手が重なり合うのは地球を守るために手形がたくさん。
階段を登り会場入口に到着すると壁にクレヨンで描かれた作品とその描いた作品の生地をまとったマネキンがお出迎え。左側の人のイラストはヴィヴィアンさんに似ているような・・・
左側の入口から入ると・・・壁にヴィヴィアンさんの上半身アップのポスター日本語と英語で書かれたメッセージボード。
その並びにフライヤーのような厚手の紙に外国の地図がイラストされた置かれていて手にとって見ると英語と日本語のメッセージ。
今後、地球温暖化によって気温が5℃上昇する危険性をNASAの予測に基づきヴィヴィアンさんが描いたのもの。赤く塗られたエリアの人々は生きられなくなり今後10億人程度の人口が姿を消すと言われているそう。想像するととても恐ろしい。
“来場記念に持ち帰り今日の思い出してください”
ハイ。お言葉に甘えて持ち帰りさせていただきました。
ちなみに使用済牛乳パックで使っているから普通の紙と比べて厚みがあります。
裏を見ると英語と日本語の両言語の説明があって世界経済に対する警鐘を鳴らすメッセージも。
このデモ活動をしているように見える人形たちの正面に立つと下からアフリカ音楽?がリピートで流れ一瞬、自分が海外にいるような感じがした。
説明書きを見るとやはりデモについて書いてありました。
難しいことはわからないけどアートと文化を通して世界を理解しよう。このままだと世界の人口が減ってしまうよ。間違っていることはみなで声を上げて行動を起こそう!そんな風な意味だと思った。
右を見ると華やかな衣装を身にまとったマネキンが5体。2014年~2015年の秋冬のコレクションが展示されてました。目の前でじっくり見る機会がないのでドキドキ。
民族衣装のようなデザインもあればウエストがキュっとしたワンピース、シックな黒のロングドレスも。左から2番目、3番目、4番目のフリルのドレープも素敵。
壁を挟んだ右側にもコレクションが3体展示品されました。一番左の洋服の白黒模様と頭に被っている白い羽飾りがアフリカっぽい。
真ん中のマネキンはストライプのパンツに靴がチャイナ服にありそうな模様。柄物×柄物の組み合わせは個性的。ストームもあるから結構な厚底ブーツ。
一番右のマネキンのツーピースがシックな色合いだけどヘリンボーンのような模様が目を引くデザイン。ハットが長めでメンズっぽいけど色が白でウール素材のようなやわらかさがツーピースと合わせると全体的にレトロな雰囲気。
ちなみに壁に描かれたハート模様はヴィヴィアンさん手書きだそう。個人的に壁のボタニカルとハートの組み合わせ好きです。カワイイ♥
会場の中央あたりには廃材を使った木のツリーと6体のマネキン。ロンTもあればジャケットにパンツのスーツ、ノースリーブに厚底ショートブーツ、白いチュールドレス・・・etc
説明書きを見ると2019年の春夏コレクションとの文字。無料の展示品に来年の春夏も展示されるとはスゴイ!
ここに書いてあるハンドペイントのトランプは廃材のツリーにディスプレイされている旗ですね。カモフラプリントは一番左のマネキンが着ている柄模様かな。
廃材のツリーが気になったので角度をかえて近くで見るとバッグがディスプレイ。青いバッグが気になって近くで見ると・・・
これは何かに使われていたものをリメイクでバッグにデザインしてるようだ。
んっ、これは・・・バッグの表面にもともと赤い文字でプリントされているlifeの部分が前面にあって黒いマジックで後からget aの文字が書かれているような。おっ、これは展示会のタイトルと同じget a lifeがプリントされているバッグ。
細かい部分にもこだわりってますね。
普通に可愛いし荷物いっぱい入りそうだし雨に濡れても大丈夫そうだから欲しいな。
一番右手の女性はベルトのようなものを針と糸を使って塗って作っているようです。
ヴィヴィアンさんがアフリカ女性の製作者をプロデュースすることによって収入をもたらし自立の手助けとして労働の機会提供をしているそう。
その女性達が制作されたバッグが近くに置かれてました。
ヴィヴィアンさんがアフリカに対する熱い思いを語る様子がスクリーンに映し出されてました。熱心に耳を傾ける若い男性二人組の姿も。
一番右のパープルのコートがもふもふで暖かそう。
一番左手のマネキンが頭からかぶっているのはブラウスをリメイクしているようにも。近くで見るとボタンとボタンホールがありました。
その赤い洋服を着たマネキンの後ろを見ると・・・
ポスターに写っている女性は20代くらいのモデルさんだと思って説明書きを見るとヴィヴィアンさん本人とわかりビックリ。
キャップにショートブーツで合わせるところがオシャレですね。
目がキラキラしたポメラニアン。バラを一輪くわえてポーズ決めている仕草が可愛い。モデルさんも同じポーズをとっているけどやっぱりわんこに目がいく。
全て見終わって出口から通路の壁を見るとペットボトルのキャップで描かれたものが・・・
来場したお客さんが持参したペットボトルのキャップを回収して再資源化した利益によって世界の恵まれない子供たちにワクチンが寄贈。キャップは白・赤・緑で統一され最終的には右側の地図と同じように描くアート作品になるそう。
展示会の階段からGET A LIFE!ははじまり地球温暖化による地球への影響やデモ活動、アフリカ女性製作者の労働支援と少しむずかしい内容も多かったけどヴィヴィアンさんがデザインされたコレクションを間近で見れるのはとても貴重な体験でワクワク。
最後はキラキラした眼差しのわんこの顔で癒されました。
人それぞれ考え方や価値観は違うと思うけど実際に自分の目で見るとまた何か感じるものがあるのでは?そんな風に思います。
GET A LIFE!はラフォーレ原宿6Fで11/18(日)まで無料展示されてるので気になる方はお早目に!
ちなみに私は不要な衣料品を回収BOX(階段を上がった踊り場にある展示品の一部に回収BOXがあります。)に入れて廃材で作られたコースターを頂いたので大事に使いたいと思います。